2023年4月4日(火)・8日(日)アトリウム コイノスにて上演した、『ロミジュリ Contemporary』無事終演いたしました。
本作は2023年度の本学新入生オリエンテーション内のイベントの一つとして創作されますが、特別に一般公開しました。
『ロミオとジュリエット』を元ネタに、ピュアな恋人たちのロマンス、若者たちのやり場のない情熱や葛藤を、激しくスピード感のあるダイナミックな動きで表現しました。学生キャストも振付に関わり、それぞれの個性を生かした振付が個々の存在感を引き立てました。在学生と卒業生、総勢23名のキャストによる、歌ありダンスありの迫力のある舞台となりました。
【公演写真】
2023年3月19日(日)四国学院大学ノトススタジオ
即興演劇シーソーズ『即興演劇シーソーズインプロショーinノトススタジオ』
無事、終演いたしました。
ご来場いただき誠にありがとうございました。
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2023年2月22日(水)~26日(日)四国学院大学アーティスト・イン・レジデンス・プログラム(SARP)vol.22『セブンスター』無事全公演、終演いたしました。たくさんのご来場、誠にありがとうございました。
SARP22回目となる今回は、劇作家・演出家でうさぎストライプ主宰の大池容子氏を演出に迎え、学生と作品を創作しました。
今回取り組んだ戯曲『セブンスター』は、2012年に初演を迎えた、大池氏による作品です。数回の再演を通して磨かれてきた本作を、今回は四国学院大学バージョンとして、大池氏がリライトし、上演しました。
かつて宇宙を夢見ていた青年、大隅天馬を演じるのは出演者の学生8名。出演する学生のパーソナリティを基に、大池氏が戯曲を変更・加筆。夢を追いかけ続けることの儚さや美しさを、等身大の学生の言葉で舞台上に立ち上げました。
宇宙飛行士を夢見た青年・大隈天馬が、ガレージで1人、自転車を組み立てながら、未だに忘れられない初恋の女性や、兄との宇宙への夢を思い出していく本作。学生も、自分の持つ感覚を活かしながら役と向き合いました。
1人の青年を年齢も性別も違う複数人が演じることで、1人の人間が持つ様々な面を表現。「大隈天馬」という1人の人物像がより立体的に浮かび上がりました。
また、本作では舞台美術も学生によってデザインされました。アドバイザーのカミイケタクヤ氏(本学非常勤講師)の指導の下、約40枚のパネルを使って、本作の舞台となる地下のガレージをまるごと製作。ガレージをリアルに再現するだけではなく、戯曲から得た要素を基に、イメージを膨らませ、ガレージの天井から星空が見える工夫を凝らすなど、「宇宙」を大スケールで表現した美術となりました。
《公演写真》
©2023 Kato Shinpei
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2023年1月21日(土)・22日(日)四国学院大学 ノトスキッズ公演『ハッピーな姫と白いオオカミ』無事全公演、終演いたしました。たくさんのご来場、誠にありがとうございました。
本公演は学内の劇場ノトススタジオで、地域の子どもたちが気軽にアートに触れ、言葉とからだを通じた表現や創造の楽しさを味わってもらうことを目的に、幼児向け、小学生向けの演劇作品やダンス作品などを展開しております。
今回は「幸福の王子」を題材にしたオリジナルストーリーをお届けいたしました。劇中には「3びきのこぶた」「赤ずきん」「やぎの郵便屋さん」など、様々な童話や童謡に時代性を反映したキャラクターたちが登場。登場人物が観客の子どもたちと意見を交わしながら物語が展開していく、観客参加型の演劇となっており、子どもから大人まで一緒に楽しめる演劇作品となりました。
《公演写真》
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2022年12月7日(水)~11日(日)四国学院大学身体表現と舞台芸術メジャー10期生卒業公演『コインランドリー マーメイド』無事全公演が終演いたしました。ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
今回は主に演者として活躍してきた学生が、本作で初めて俳優を兼任しながら脚本や演出に挑戦しました。また、俳優や舞台美術・照明等スタッフの全体をとりまとめ、作品づくりに取り組みました。
本作では「選択」と「洗濯」という2つの言葉をキーワードに、作品づくりを行いました。
コインランドリーを舞台にそこにある大量の服が個々のパーソナリティの象徴であることに着目し、服に宿った記憶を、言葉だけでなくダンスや歌を交え表現しました。また、フィクションと出演者の等身大の実体験も織り交ぜながら、若者たちのこれまでとこれからの「選択」について描きました。
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2022年11月2日(水)~6日(日)サラダボール公演『葵上』『班女』『弱法師』ー近代能楽集よりー 無事全公演、終演いたしました。たくさんのご来場、誠にありがとうございました。
本学准教授、西村和宏が主宰する劇団「サラダボール」による新作公演。三島由紀夫が能を近代劇に翻案した「近代能楽集」より『葵上』『班女』『弱法師』の3作品を一挙上演しました。
今回の公演では、サラダボールの劇団員・本学学生に加え、青年団の申瑞季氏や、本学卒業生で劇団民藝所属の橋本潤氏が参加。三島由紀夫の美しい世界観が3作品を通して立ち上がる、重厚な舞台となりました。
©2022 Kato Shinpei
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2022年9月29日(木)~10月2日(日)四国学院大学アーティスト・イン・レジデンス・プログラム(SARP)vol.21『稜線とわたし』無事全公演、終演いたしました。たくさんのご来場、誠にありがとうございました。
他人との接触が多いダンスパフォーマンスはコロナ禍で見送ってきましたが、本作は本学ノトススタジオで3年ぶりのダンス公演でした。
今回は演劇公演と違い台本がないため、何もないところからの創作でした。学生キャストが考えた振付を演出の白神さんがダンサーの個性や動きの特性をより引き立たせるような演出や振付を加え、各シーンを創作していきました。白神さんが作り出すユニークな振付と学生キャストの個性が最大限に発揮された作品となりました。
また、10m四方の大きな紙を使用するシーンも見どころの一つで、紙の音と迫力のある紙の動きが観客を魅了しました。
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2022年9月17日(土)・18日(日)ロロ公演『グッド・モーニング』無事全公演、終演いたしました。たくさんのご来場、誠にありがとうございました。
ノトススタジオでは初となる、劇団「ロロ」による上演となりました。ロロ主宰の三浦直之氏による「いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三高等学校」を舞台にしたシリーズ作品「いつ高」シリーズvol.6の『グッド・モーニング』を上演、多くのご好評をいただきました。
「いつ高」シリーズは、高校生に捧げるシリーズとして三浦氏が執筆を始めた作品群で、シリーズを通して、同じ人物が登場します。上演時間は60分以内、10分以内に舞台美術のセッティングを行うなど、高校演劇のルールに則って上演されてきました。
今作『グッド・モーニング』は、早朝の駐輪場を舞台に、2人の女生徒のガール・ミーツ・ガールを描いた作品。偶然出会ったふたりの距離が縮まっていく姿に、懐かしさや愛おしさを感じる素敵な舞台でした。
今回の公演では、ノトススタジオの管理や公演のサポートを行う学生団体「ノトスプロダクション」が仕込みや映像収録など、劇場入り後の運営をサポートしました。また、舞台美術の駐輪場も製作。木材の調達から組み立て、塗装までを学生が中心となって行いました。
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2022年7月16日(土)・17日(日)ノトスラボvol.14『命を弄ぶふたり』無事終演いたしました。
ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
学生と教員が新しい芸術の可能性に挑戦するノトスラボ。第14回目となる今回は、日本を代表する劇作家・岸田國士の戯曲に、演劇コース学生と卒業生で挑みました。
1925年発表の『命を弄ぶ男ふたり』をベースに、卒業生の大瀬戸正宗が翻案・演出を手がけ、まったく色合いの異なる4つの作品群として創作・上演しました。
岸田國士による原作は、自殺するためにやってきた男ふたりが線路沿いの土手の下で偶然出会い、それぞれの死の正当性を主張しながら、互いの身の上話に共感したりしなかったり、死のうとしたり死ねなかったりと、自分と他人の「命」の選択を迫られる中で変わっていく人間模様が描かれています。
本作はその原作をA~D4つのそれぞれ違った物語に分岐させる形で創作しました。
Aチーム:原文ver.(出演=椙田航平、尾﨑海斗)では、原文に一言一句手を加えず、岸田國士のテキストに、俳優ふたりで真正面から挑みました。約100年前のテキストですが、リサーチや自主稽古などで、想像力を膨らませ、戯曲を読み解きながら時間をかけて役・言葉と向き合いました。
Bチーム:出会ver.(出演=田中まみ、土田倭也)は、原作では男ふたりで演じられるところを、もし男と女が出会ったらという設定に置き換えて、男女の作品として創作しました。原文と同じテキストでも男女にするだけで全く変わるニュアンスや原文にはない新たな解釈を大切にしながら演じました。
Cチーム:恋人ver.(出演=黒木麻絢、武内愛実)は、原作に登場する男ふたりの恋人たちの物語を、「葉桜」や「チロルの秋」「紙風船」など、他の岸田國士作品からテキストを引用しながら新たに書き下ろしました。恋の要素をピックアップして、女らしさや当時のジェンダー観について俳優と考えながら創作しました。
上演順が最後のDチーム:自決ver.(出演=小﨑彰一、岡田祐介)は、繰り返しやセリフの入れ替えなど、原文に大幅なテキストレジを施し、音楽や身体表現を用いて「命」に弄ばれるふたりを描きました。スローモーションや台詞を何回も繰り返すシーンなど、心の外側と内側を演じ分けることを意識しました。
チームごとに俳優が違うということだけでなく、4チーム通して観た時に、命を弄び命に弄ばれる人間の姿がより色濃く見える、連続性のある作品になりました。
《公演写真》
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