2023年1月21日(土)・22日(日)四国学院大学 ノトスキッズ公演『ハッピーな姫と白いオオカミ』無事全公演、終演いたしました。たくさんのご来場、誠にありがとうございました。
本公演は学内の劇場ノトススタジオで、地域の子どもたちが気軽にアートに触れ、言葉とからだを通じた表現や創造の楽しさを味わってもらうことを目的に、幼児向け、小学生向けの演劇作品やダンス作品などを展開しております。
今回は「幸福の王子」を題材にしたオリジナルストーリーをお届けいたしました。劇中には「3びきのこぶた」「赤ずきん」「やぎの郵便屋さん」など、様々な童話や童謡に時代性を反映したキャラクターたちが登場。登場人物が観客の子どもたちと意見を交わしながら物語が展開していく、観客参加型の演劇となっており、子どもから大人まで一緒に楽しめる演劇作品となりました。
【公演写真】
本公演の詳細はこちら
2022年12月7日(水)~11日(日)四国学院大学身体表現と舞台芸術メジャー10期生卒業公演『コインランドリー マーメイド』無事全公演が終演いたしました。ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
今回は主に演者として活躍してきた学生が、本作で初めて俳優を兼任しながら脚本や演出に挑戦しました。また、俳優や舞台美術・照明等スタッフの全体をとりまとめ、作品づくりに取り組みました。
本作では「選択」と「洗濯」という2つの言葉をキーワードに、作品づくりを行いました。
コインランドリーを舞台にそこにある大量の服が個々のパーソナリティの象徴であることに着目し、服に宿った記憶を、言葉だけでなくダンスや歌を交え表現しました。また、フィクションと出演者の等身大の実体験も織り交ぜながら、若者たちのこれまでとこれからの「選択」について描きました。
公演詳細はこちら
2022年9月29日(木)~10月2日(日)四国学院大学アーティスト・イン・レジデンス・プログラム(SARP)vol.21『稜線とわたし』無事全公演、終演いたしました。たくさんのご来場、誠にありがとうございました。
他人との接触が多いダンスパフォーマンスはコロナ禍で見送ってきましたが、本作は本学ノトススタジオで3年ぶりのダンス公演でした。
今回は演劇公演と違い台本がないため、何もないところからの創作でした。学生キャストが考えた振付を演出の白神さんがダンサーの個性や動きの特性をより引き立たせるような演出や振付を加え、各シーンを創作していきました。白神さんが作り出すユニークな振付と学生キャストの個性が最大限に発揮された作品となりました。
また、10m四方の大きな紙を使用するシーンも見どころの一つで、紙の音と迫力のある紙の動きが観客を魅了しました。
公演詳細はこちら
2022年7月16日(土)・17日(日)ノトスラボvol.14『命を弄ぶふたり』無事終演いたしました。
ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
学生と教員が新しい芸術の可能性に挑戦するノトスラボ。第14回目となる今回は、日本を代表する劇作家・岸田國士の戯曲に、演劇コース学生と卒業生で挑みました。
1925年発表の『命を弄ぶ男ふたり』をベースに、卒業生の大瀬戸正宗が翻案・演出を手がけ、まったく色合いの異なる4つの作品群として創作・上演しました。
公演概要はこちら
岸田國士による原作は、自殺するためにやってきた男ふたりが線路沿いの土手の下で偶然出会い、それぞれの死の正当性を主張しながら、互いの身の上話に共感したりしなかったり、死のうとしたり死ねなかったりと、自分と他人の「命」の選択を迫られる中で変わっていく人間模様が描かれています。
本作はその原作をA~D4つのそれぞれ違った物語に分岐させる形で創作しました。
Aチーム:原文ver.(出演=椙田航平、尾﨑海斗)では、原文に一言一句手を加えず、岸田國士のテキストに、俳優ふたりで真正面から挑みました。約100年前のテキストですが、リサーチや自主稽古などで、想像力を膨らませ、戯曲を読み解きながら時間をかけて役・言葉と向き合いました。
Bチーム:出会ver.(出演=田中まみ、土田倭也)は、原作では男ふたりで演じられるところを、もし男と女が出会ったらという設定に置き換えて、男女の作品として創作しました。原文と同じテキストでも男女にするだけで全く変わるニュアンスや原文にはない新たな解釈を大切にしながら演じました。
Cチーム:恋人ver.(出演=黒木麻絢、武内愛実)は、原作に登場する男ふたりの恋人たちの物語を、「葉桜」や「チロルの秋」「紙風船」など、他の岸田國士作品からテキストを引用しながら新たに書き下ろしました。恋の要素をピックアップして、女らしさや当時のジェンダー観について俳優と考えながら創作しました。
上演順が最後のDチーム:自決ver.(出演=小﨑彰一、岡田祐介)は、繰り返しやセリフの入れ替えなど、原文に大幅なテキストレジを施し、音楽や身体表現を用いて「命」に弄ばれるふたりを描きました。スローモーションや台詞を何回も繰り返すシーンなど、心の外側と内側を演じ分けることを意識しました。
チームごとに俳優が違うということだけでなく、4チーム通して観た時に、命を弄び命に弄ばれる人間の姿がより色濃く見える、連続性のある作品になりました。
《公演写真》
2022年6月17日(金)・18日(土)四国学院大学社会学部プロジェクト 演劇公演『ダンデライオンズ』無事全公演、終演いたしました。
たくさんのご来場、誠にありがとうございました。
本公演は、就労継続支援B型事業所たんぽぽの利用者さんの人生について話を聞き、苦労や生きづらさをテーマに3つのストーリーを創作しました。
学生は精神障害のある役を演じるということで、当事者である利用者さんの話を聞きながら、役作りを行いました。
舞台美術には出演者の顔をモチーフとした木や、天井から逆さまに吊られた服など、日常とは違う違和感のある空間により、現実世界と幻覚によって作りだされた世界を表現しました。また、白神ももこ氏(モモンガ・コンプレックス)振付のダンスに加え、ピアノの生演奏や歌など見どころ満載の作品となりました。
公演概要はこちら
〔町村さんのお話〕
町村修は、大学生で統合失調症を発症し、3度の入院を繰り返す。そのたびに彼はその場から逃げたくなる。なぜなら彼には大好きな場所があって・・・。
〔柿沼さんのお話〕
柿沼正志の家族は年功序列と高学歴優先で成り立っている。その中で、彼はいつでも一番下の立場にあって、家族の言いなりに。「やりたいこと」をするのってこんなに難しかったのか。
〔後藤さんのお話〕
後藤桐子は調子が悪くなると片付けができない。でも、彼女は働きたい。できることは何なのか模索しながら、恋愛もして、結婚もしてみたけど、「普通に生きる」ってなんなのか。
©Don Carroll
〔たんぽぽオリジナル商品展示・販売〕
公演当日、たんぽぽの利用者の方たちが一つ一つ丁寧に手作りしたクッキーや雑貨を、公演当日、会場ロビーにて展示・販売しました。
その他、当事者研究についての展示も行いました。
2022年4月8日(金)・9日(土)『平家物語 Performance 』アトリウムコイノス公演、無事終演いたしました。
ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
2019年、木ノ下歌舞伎主宰の木ノ下裕一氏を迎えて創作したSARPvol.16『平家物語 REMASTER』の初演以降、キャストの変更やテキスト・演出の修正を重ね上演してきた本作、3回目となる今回は、前回から大幅にキャストを変更し、新世代の平家物語を上演いたしました。
公演概要はこちら
昨年の『義経記 REMASTER』にも出演した卒業生4名も出演し、計22名で描く、大スケールの群像劇となりました。
2019年度の初演時に1年生だった学生は4回生となり、座組を引っ張っていく立場となりました。上級生は、過去の平家物語や昨年度上演した『義経記 REMASTER』での積み重ねたものを、今回初めて出演する学生たちに丁寧に伝え、初出演の学生も、歴史のリサーチやすり足・扇を使った殺陣(タテと読む、武器等を用いた演技のこと)の自主稽古など、本番に向けて積極的に取り組みました。
『義経記 REMASTER』を経て、この作品に取り組んだことで、エネルギッシュに源平の戦いを描くだけでなく、大きな力に翻弄される人々の心情に、より深く迫ることができました。
本学新入生オリエンテーションのプログラムとしても公演を行い、多くの方に作品を観ていただくことができました。
オリエンテーション、一般公開ともに大変好評で、千秋楽のカーテンコールでは4回ものコールをいただきました。
《公演写真》
©2022 Kato Shinpei
2022年2月23日(水)~2月27日(日)四国学院大学身体表現と舞台芸術メジャー9期生卒業公演『隣の芝生の気も知らないで』無事終演いたしました。
ご来場いただき、誠にありがとうございました。
今回の卒業公演は演劇ユニット「カミグセ」主宰、つくにうらら氏の著作で、太宰治の『女生徒』が原案になっており、女子中学生独特の悩みや人間関係の複雑さを描いています。
主に演者として活躍してきた学生が、本作で初めて俳優を兼任しながら演出に挑戦しました。4年間のドラマ教育で培ったコミュニケーション能力を活かし、俳優や舞台美術・照明等スタッフの全体をとりまとめ、作品づくりに取り組みました。
公演概要はこちら
《公演写真》
9期生を応援してくださった皆様、ありがとうございました。今後の8期生の活躍をご期待ください。
2022年1月22日(土)・23日(日)SARP20回記念公演『義経記 REMASTER』無事終演しました。
ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
新型コロナウイルス感染拡大により、やむを得ず内子座公演を中止とし、急遽ノトススタジオ公演へ変更したにも関わらず、たくさんの方にご来場いただきました。
公演概要はこちら
2011年度より、年2回行ってきたSARPの20回目を記念し、SARPvol.16『平家物語 REMASTER』でもお越しいただいた木ノ下歌舞伎主宰の木ノ下裕一氏(本学非常勤講師)を監修・補綴に迎え、本学准教授の西村和宏・阪本麻郁が再タッグを組み、新たに『義経記 REMASTER』を創作、2021年5月にノトススタジオで上演いたしました。
初演の公演レポートはこちら
今回の公演は愛媛県内子町の芝居小屋、内子座での上演を予定しておりましたが、新型コロナウイルスの影響でノトススタジオでの再演に変更となりました。内子座での上演が叶わなかったのは非常に残念ではありましたが、台本や細かい演出部分なども変更・修正し、初演よりブラッシュアップした作品をお見せできるよう座組一同取り組みました。初演時から継続の出演者は自らの役・作品とより深く向き合い、新たに参加したキャストは作品に新たな風を吹き込んでくれました。
源義経が京から奥州平泉(現在の岩手県)まで少数の仲間たちと落ちてゆく過程が、再演によりさらに深みを増し、大スケールの“ロードムービー”として仕上がりました。
©2022 Kato Shinpei
2021年12月4日(土)・5日(日)・11日(土)・12日(日)
幼児向け体験型演劇『ドラゴンスイッチ』無事全公演終演いたしました。
ご来場いただきた皆様、誠にありがとうございました。
昨年12月にも上演し好評を得た本作は、コロナ禍で様々な機会が失われる中、子どもたちが安心して観劇できる方法を模索して生まれた体験型の演劇作品です。今回もたくさんのご家族に楽しんでいただきました。
【あらすじ】
どうぶつたちが、まちがえてドラゴンを洞窟のなかに閉じ込めてしまった!
洞窟のどこかにあるスイッチをどうぶつたちと一緒に探して、ドラゴンを助けてね!!
写真:©️ Kato Shinpei
ノトスキッズとは
四国学院大学では、学内の劇場ノトススタジオで、地域の子どもたちがアートに触れ、言葉とからだを通じて表現することに親しむプログラム「ノトスクール」を開催してきました。今年度より、『ノトスキッズ』と名前をあらため、子どもたちがより気軽にアートに触れ、言葉とからだを通じた表現や創造の楽しさを味わってもらえるように、幼児向け、小学生向けの演劇・ダンス作品などを展開していきます。
公演詳細はこちら