2025年2月19日 (水)~23日 (日)に上演した、
12期生卒業公演『As it is』『星を求める 蛾の願い』は全公演無事終了しました。
卒業公演では四国学院大学「身体表現と舞台芸術メジャー」の4年生が作品の企画から上演までをすべて自分たちで行います。
今回はダンス作品と演劇作品の2本立てで上演しました。
ダンス作品『As it is』は、普段出演者の楽屋やくつろぎの場であるグリーンルームを客席とし、そこから見える外の風景が舞台として創作されました。観客は、窓からの風景を眺めながら、その風景に溶け込むように現れる2人のパフォーマーの日常に居合わせたかのようにやり取りを目撃し、徐々に作品の中に巻き込まれていきます。刻一刻と変わる2月の善通寺の風景とともに変化するパフォーマー2人の関係性と各回で変化する観客とのやり取りが魅力の作品となりました。
演劇作品『星を求める蛾の願い』は、同期の心を覗きたいという脚本を担当した学生の視点から執筆されたオリジナル作品です。公園に無断で設置された石膏のモニュメント。モニュメントを設置した犯人は廃棄物処理法違反で逮捕される。しかし数日後、モニュメントが中学3年生の少女の遺体を加工して作られたことが発覚し、事件は急展開を迎える。作品に登場する人物たちは演じる学生のキャラクター性が反映されており、4年間近くで見てきたからこそ描ける人物像が魅力の一つです。また、人がだれでも持つ、”表”と”裏”のあいまいな境目が描かれており、どこまでが表の顔で、どこからが素なのか…。その曖昧さにまた想像を掻き立てられて、一層登場人物たちに興味を惹かれてしまうような作品となりました。