夏の集中講義でドイツから振付家のニア デ ヴォルフ氏を招き、自身の身体構造と呼吸システムについてリサーチを行いました。
最終日には7日間の成果を作品にして発表しました。
7日間の講義ではニアが長年探求してきた、「BBM / Breathing Bodies Movement」呼吸する身体の動きというメソッドを学び、身体から生まれる表現とそこに秘められた可能性をリサーチしました。
BBMでは、あらゆる年齢、体型、バックラウンドのすべての人々、およびプロまたは非プロの両方のダンサー、俳優、パフォーマーの身体と感情システムの間の調和のとれた調整を研究することを目的としています。
ダンス経験のない学生がほとんどですが、ダンスとしてではなく、呼吸から動きを生み出すことにより、自然に流れるような動きが生まれました。
はじめは、ストレッチなどの小さな動きで呼吸を意識し、徐々に呼吸の大きさやリズムを変えることで動き変化をつけていくトレーニングを行いました。息を吐くときは力強い動き、息を吸うときはリラックスした脱力感のある動きと、呼吸によって動きの質感に変化をつけたり、呼吸のリズムで動きのスピード感に変化をつけるなど、少しずつバリエーションを増やしていきました。
ワークショップ開始から数日は、動くことに捉われて呼吸を忘れがちでしたが、2~3人のチームでお互いを観察し、ディスカッションとフィードバックを繰り返すことで、自分だけのくせを発見し、それをもとに自由に様々なアイディアで動けるようになりました。