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国際共同企画『NOT HERE ここじゃない どこか――』

国際共同企画『NOT HERE ここじゃない どこか――』

2017年6月15日(木)~18日(日)

 

終了いたしました。

たくさんの方にご来場いただき、誠にありがとうございます。

 

【作品紹介】

ドイツを拠点に世界中で活躍するフィンランド人振付家カティア・ムストネンと、オーディションで選ばれた四国学院大学の学生達が1ヶ月の滞在制作で作り上げたダンス作品『NOT HERE』。世界初演。

“If I had a world of my own, everything would be nonsense.
Nothing would be what it is, because everything would be what it isn’t.
And contrary wise, what is, it wouldn’t be.
And what it wouldn’t be, it would.
You see?”
Lewis Caroll,
Alice’s Adventures in Wonderland

“もし私が⾃分の世界を持っていたなら、何もかもがナンセンスだろう。
何もそのものではなく、なぜなら何もかもがそのものじゃないから。
逆も同様で、それは、それではない。
そしてそれじゃないものは、それ。
わかる?”
ルイス・キャロル
『不思議の国のアリス』

This piece is an inquiry into the paradox of utopia and what might become an utopian reality ‐ the promise of a perfect world. In this current moment due to the developments of political and social atmospheres around the world, our abilities of living together are constantly being challenged by the misuse of power, lack of equal rights and sustainable resources. This calls us to participate in the re‐envisioning alternative futures by strengthening the muscles of imagination as well as growing ever more sensitive towards each other. Casting out our dreams and desires,
harnessing our longings and losses, and the power to ask questions, is to grow humble with our unknowns as our utopian gesture.

完璧な世界の到来の約束――本作は、このユートピアとユートピアの逆説が問われるパラドックスを探求するものです。今まさにこの瞬間にも、世界の政治的・社会的状況が進展しているがゆえに、我々の共⽣する能⼒は、権⼒の濫⽤、平等権の⽋如や持続可能資源の⽋乏といった諸問題によって、常に試されています。このことは私たちに、他者に対してより敏感になるだけでなく、想像⼒の筋⾁を鍛えて代替の未来像を再構築する作業に参画することを求めます。私たちが夢や欲望を投げ出し、渇望や喪失感を抑制すれば、そしてそのことについて問いを発する⼒があるならば、私たちのユートピア的態度がいかに無知であるかに気付き、私たちは謙虚になるはずです。

 

KATJA MUSTONEN (FIN/GER) カティア・ムストネン(フィンランド/ドイツ)

現在、特定の国や場所を限定することなく、ベルリンを拠点に遊牧⺠のように多くの国をまたいで仕事をしているフィンランド⼈ダンサー、ダンス教育者、振付家。
彼⼥は2004年からオウトクンプ(フィンランド)のVocational Dance Schoolでダンサーとしての教育を受けた後、フランクフルト(ドイツ)の⾳楽芸術⼤学でコンテポラリーダンス教授法の修⼠を取得。
2008年以降は、プロのダンサー、パフォーマーを務めると共に、プロのダンサーや学⽣に限らず多様なダンス愛好家にコンテンポラリーダンス・テクニック、即興、コンタクト・インプロビゼーションを教えている。彼⼥の作品は多国の芸術団体やフェスティバルなど様々な場所で上演されている。彼⼥の芸術活動は、表層する制約の統合、⾝体能⼒の変形、体系化、そしてイメージを感情や⾔葉、雰囲気といった要素に伝染させることを核としている。また、動きと共に写真、ビデオやテキストを作業の中に取り込み、彼⼥の作品全体の枠組みとなる要素としている。

 

◎フィジカル・イントロダクションを行いました。
2017年6月18日(日)12時30分~13時30分

 

 

◎アフター・トーク
2017年6月17日(土) 公演終了後
振付家カティア・ムストネンとノトススタジオ芸術監督西村和宏、プログラムディレクター阪本麻郁によるアフター・トークを行いました。

 

■演出/振付

カティア・ムストネン

 

■出演

青木奈緒 氏原恭子 北村めい 池瑞樹 高橋なつみ 野久保美紅

伊藤快成 竹葉香里 楠目光輝 西原侑呂 田中千晶 江島慶俊

 

■スタッフ

[舞台監督]

山地彩 鐘築隼

[照明]

宇垣一茂 武智奏子 長尾淳美

[照明アドバイザー]

西山和宏(ミュウ・ライティング・オフィス)

[音響]

三好樹里香 山川香菜

[音響アドバイザー]

児島塁

[衣装]

彩舞乃 荒川真由 三原みのり

[舞台写真]

Don Carroll

[制作]

荒川真由 岩田一輝 金城七々海 小崎彰一 鉢峯輝敏 三原みのり

横山智恵里 SIPA、「四国学院大学アートマネジメント公開講座」受講生

 

【協力】

赤井勝哉、仙石桂子、マークス・ボムスキー、ノトスプロダクション

シバイエンジン

【プログラムディレクター】

阪本麻郁

 

【ノトススタジオ芸術監督】

西村和宏

 

【主催】

四国学院大学

 

【助成】 

平成29年度文化庁大学を活用した文化芸術推進事業

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力

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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